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【共通テスト本試験】2023年度 化学 第4問 過去問解説

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問1 条件を満たすアルコール

 ヨードホルム反応を示さない。

選択肢 1 は、CHX3CH(OH) の部分構造を示すので、ヨードホルム反応を示す。よって選択肢 1 は除外。

残りの選択肢は全て、CHX3CH(OH)CHX3CO の部分構造を持たないので、この条件を満たす。


 分子内脱水反応ができ、かつ生成したアルケンに BrX2 を付加させると、不斉炭素原子をもつ化合物が生成する。

分子内脱水反応は、「OH」 と、「その OH が結合した C の隣の C に結合した H」 で起こる。

脱水した後に臭素 BrX2 を付加して不斉炭素原子ができる化合物は、選択肢 3 である。

左から順番に、選択肢 2, 3, 4



問2 芳香族化合物の知識

1 フタル酸は oの位置にカルボキシ基が2つベンゼン環に結合している。これらで脱水して酸無水物(無水フタル酸)が生成できる。 正

2 アニリンは塩基性の物質であるから、塩酸にはよく溶けるが、水酸化ナトリウム水溶液には溶けない。 誤

3 ジクロロベンゼンには2つの Cl の位置によって、 o,m,p の3つの位置異性体が存在する。 正

4 アセチルサリチル酸の構造式を下に示す。フェノール性ヒドロキシ基が存在しないので、塩化鉄(III)水溶液を加えても、呈色しない。 正

問3 高分子化合物の構造と水素結合

1 セルロース分子中には多数の OH が存在するため、分子内や分子間で水素結合をつくっている。この結合でできる2次構造は、セルロースの場合 β シート型と呼ばれる。 正

2 DNA分子中では、1本鎖どうしで水素結合によって塩基対 (A-T, G-C) が形成されおり、全体としては二重らせん構造をつくっている。 正

3 タンパク質のポリペプチド鎖は、 C=O と 同じ鎖の離れた場所のNH の間で水素結合をすることにより、二次構造をつくっている。 正

4 ポリプロピレンは構成元素が C,H しかないため、水素結合は形成しない。(少なくともF,O,N の存在が必要。) 誤

問4 トリグリセリド X の構造決定

a 付加可能な水素の物質量

1 分子の X には 4 個の C=C 結合が存在するので、

1 mol の X には 4 molHX2 が付加できる。

44.1 g882 g/mol×4=0.20 mol

b 脂肪酸の示性式の決定

X を完全に加水分解して得られる脂肪酸 A と脂肪酸 B の $$\pu{ mol} 比は 1:2 とある。

1 分子中の X には 4 個の C=C 結合が存在するので、 A 1 つと B 2 つに含まれる C=C 結合の数が 4 個である。

A, B を過マンガン酸カリウム水溶液にそれぞれ加えると、いずれもその赤紫色が消えたことから、

A, B の両方ともに C=C 結合が存在する。

以上の条件においては A の C=C 結合が 2 個、B の C=C 結合が 1 個の組み合わせしかない。

選択肢のうち、該当する示性式は 3 である。

c  ある酵素によるトリグリセリド X の加水分解

化合物 Y には鏡像異性体が存在しなかったので、不斉炭素原子が存在しないと考えて良い。

ゆえに、 には H が入る。

また、トリグリセリド X の構造の候補には下の 2 通りあるが、



トリグリセリド X には不斉炭素原子が存在する必要があることから、左の構造式に決まる。

ゆえに には CORXBが入るので、正答は 4 である。

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