第2問 | 概評と答え
理論化学と無機化学の総合問題。
I は
II はハロゲンを中心とした問題。知識問題もあるが問題文をヒントに考えるものもあります。全体としては易しめ。
第2問では
I 鉄の総合問題
問1
(ア)(イ)
淡緑色 | 緑白色沈殿 | ( 暗記不要 ) | 濃青色沈殿 | 反応しない |
黄〜黄褐色 | 赤褐色沈殿 | 濃青色沈殿 | ( 暗記不要 ) | 血赤色溶液 |
(ウ)
鉄にクロムやニッケルなどを添加して腐食を抑制した合金はステンレス鋼とよばれます。
(エ)
これをテルミット反応といい、レールの溶接などに用いられます。
問2 単位格子内の粒子の数
問題文が長いですが、結局は単位格子に含まれる粒子の数を答えるだけの超基本問題です。
問3 スピネル構造をもつ結晶格子内の粒子間の距離

また (カ)と図の左下の白の原子の長さは、体対角線の
(オ) の
それらの距離は単位格子の半分の長さです。
(カ) の
また(カ) の
求める距離は小立方体の体対角線の半分の長さです。(上図の説明の文章も参考にしてください。)
問4 酸化鉄の還元と計算
(1)
係数は登場回数が多い原子を後回しにして考えれば良いです。この式では
まずは
炭素の数に注目すると (a) と (c) は同じ数なので、1, 2, 3 … と代入していって
他にも問題文中の (1)~(3) 式から作ったり、未定係数法で決めたりできますが、このやり方が一番早いです。
(2)
反応式の係数比は
モル質量
問5 熱化学方程式
公式: (反応熱) = (生成物の生成熱の総和) – (反応物の生成熱の総和) を使います。
(筆者は数値代入法を使っていますが、より一般的に使われている方で解説します。)
単体の生成熱が
※ 熱化学方程式内は「
II ハロゲンの総合問題
問1 Br の中性子数
問題文中に「周期表の臭素の位置と文章から推定」とあるのでそれに従います。
ハロゲンは周期表で上から順番に
さらに文章中に臭素の分子量が
( 原子量 )
問2 ・問3 陽イオン交換膜法の基本
塩化ナトリウム水溶液を電気分解すると、 (キ) 陽極で
問4
問5
一度経験していないと書くのは厳しいかもしれません。
例えば三酸化硫黄の例で言えば、
問6
文中の「過塩素酸一水和物」をそのまま式で表すと
問7
電子